>>第二種電気工事士 過去5年の受験合格率
>>合格に近づくための5つのポイント
>>第二種電気工事士技能試験本番への準備と心構え
>>技能試験の流れ
第二種電気工事士 過去5年の受験者数と合格率
過去5年の試験実施状況推移を表にしてまとめました。
筆記試験では約60%、技能試験においては約※※%の合格率推移となっています。
※申込者数ではなく受験者数を元に算出
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筆記試験 |
技能試験 |
年度 |
合格率 |
合格率 |
平成29年度 |
59% |
68.9% |
平成30年度 |
55.4% |
67.5% |
令和元年度 |
65.9% |
65.3% |
令和2年度 |
62.1% |
72% |
令和3年度 |
59.2% |
※※% |
>>一般財団法人 電気技術者試験センター合格者数推移参照
技能試験において、不合格者のほとんどは「未完成」で、その多くは作業を進めている途中で誤配線、誤接続などの間違いに気付き、修正している間に時間切れになってしまったというケースです。
確かに技能試験の試験時間は40分とそう長くはありませんが、日々の練習から間違いを極力減らし、一つ一つ確実に作業を進めていくことを心がけていれば、タイムロス無く25分もあれば完成できるほどの技術が自然と身に付きます。
合格に近づくための5つのポイント
◆ 候補問題13問全ての複線図は完璧に描けるよう何度も練習すること!
◆ 本番で慌てないよう普段から合理的な作業の順序を決めておくこと!
◆ 各作業ごとに無理の無い目標時間を設定しペースを守ること!
◆ いつも間違えてしまうポイントを必ずメモしておくこと!
◆ 一つ一つ確認作業を怠らないこと!
候補問題は、13問とも全く違ったものですが、見方を変えればどれも同じ基本作業の組合せで「使う器具やケーブルが違うだけ」とも受け取れます。
すなわち、始めは色々と考えるよりも数をこなして作業にとにかく慣れることが大切です。
第二種電気工事士技能試験本番への準備と心構え
試験本番と同じように椅子に座って練習する
技能試験は、椅子に座って作業を行います。もちろん、立って作業することは認められていません。
試験本番で慌てないためにも、普段の練習から椅子に座って作業することを心がけましょう。
また、会場での作業スペースはあまり広くありません。
狭いスペースでも手際よく作業を進められるよう、十分慣れておくのも必要です。
大体、新聞の見開きサイズより一回り小さいサイズ(幅約70cm・奥行約45cm程度)を想定しておくと良いでしょう。
公表問題の複線図は完璧に描けるようにしておく
出題される配線図は、器具間を一本の線で結んだだけの簡易的なもの(単線図)で
、複線図はそこから自分で描き起こさなければなりません。
複線図は言わば施工図ですので、複線図が正しく描けるということは回路を正しく理解しているということになり、あとは複線図通りに施工すれば課題はクリアできます。
ですから受験する年度の公表問題を、全て完璧に複線図に描き起こすことができれば、必然と合格も見えてくるということになります。
最初のうちは間違ったり時間がかかったりと、複線図には多くの人が手こずるものですが、あきらめずに何度もトライしましょう。
工具は使い慣れた物を使う
技能試験では、普段から練習で使っている慣れた工具を使いましょう。
工具は切断する箇所や角度、力加減といった使用者のクセを蓄積し手に馴染んでくるものです。
慣れない工具で試験に臨むと、被覆に傷を付けてしまったり器具を損傷してしまったり、思わぬミスを引き起こしかねません。
「刃がこぼれてしまった」「圧着ペンチの刻印が刻まれない」といった余程の理由がない限り、
試験直前に新しい工具を購入するのは避けた方が良いでしょう。
基本作業は全てマスターしておく
試験はどの公表問題が出題されるか分かりませんが、どの問題であろうと、「採寸」「絶縁被覆の剥ぎ取り」「輪作り」「結線」「電線管の接続」といったものが作業内容となります。
これらを「基本作業」と呼び、試験ではその習熟度が試されます。
最初のうちは時間を気にせず正確な作業のみを重視して練習することを心がけましょう。
練習を繰り返しているうち、自然とスピーディかつ正確な作業が身に付くようになります。
中でも、特に入念に練習しておきたいのが13問全てに盛り込まれている「輪作りをして器具(※)に取り付ける作業」です。(※ランプレセプタクルor露出型コンセント)
輪作りから器具への結線は、細かい作業の連続で慣れていても4分〜5分は費やしてしまうため、試験ではここでつまずかない様にしておかなければなりません。
試験会場へのアクセスは事前に調べておく
試験会場は都心部のビルであったり、郊外の大学講堂であったり、場所も立地条件も各都道府県でまちまちです。
自分が何処で何時に受験するのか、また試験会場へ行くには何時の電車やバスに乗ればいいのか、落ち着いて試験に臨むためにも必ず事前に調べておくようにしましょう。
試験会場へのアクセスは、公共の交通機関を利用することがベターです。
あまりおすすめしませんが、もし自家用車で行くのであれば会場周辺に駐車場があるか、事前に調べておく必要があります。
ただし、駐車場があるからといって必ずそこに駐められる保証はありません!
満車で駐められない可能性も十分あり得る事を念頭に置きましょう
もちろん遅刻は厳禁です。
1分でも遅れた場合は門前払いとなります(どんな理由であれ例外は認められません)。
試験会場には、最低でも開始1時間前には到着しておくよう心がけましょう。
試験当日に持参する物
試験当日、受験票・鉛筆・消しゴム・工具類は、必ず会場に持っていかなくてはいけません。
会場で配られる受験者カードは、機械で読み取るため鉛筆での記入が原則となっており、ボールペンでの記入は
認められていません。
HB程度の鉛筆を2〜3本と、間違った際キレイに消せるプラスチック消しゴムを準備しておきます。
あと会場に時計がない場合もありますので、時計も準備しておく方が良いでしょう(携帯電話を時計代わりに使用することは認められていません)。
また、会場は空調があまり効いていない可能性もあります。
上期の受験なら暑い時期なので汗ふき用のタオルを、下期の受験なら寒い時期なので手が悴んでしまわない様に
カイロを準備しておくのもよいでしょう。
(※タオルは作業中にケガをしてしまった時、止血にも使えます)
技能試験の流れ※年度、会場によってはこの限りではないため、あくまで参考程度にしてください
試験会場に到着したら
会場には【受験番号 000001〜000010 は3列目】のように座席表が貼ってありますので受験票に記載されている受験番号を確認して、自分の座席を探します。
座席に着席したら、持参した工具・筆記用具・受験票を机上に出しておき、残りの手荷物(試験には関係ないもの)は机の下に置いておきます。
受験票は、係員の指示もしくは注意書き等に記載されている指定の場所に提示しておきます。
受験者カードへの記入
試験開始30分前になると監督員による説明及び諸注意があり、受験者カードが配られます。
この時点で受付は〆切となります。遅刻者は入室不可となり受験出来ません。
試験員の指示に従い受験者カードに氏名・受験番号・試験地を記入します。
受験カードは、機械で読み取るため鉛筆での記入が原則となります。
試験問題と材料の配付
受験者カードに続き、いよいよ問題用紙と材料の入った箱が配られます。
この時点では、まだ問題用紙を開いてはいけません。
監督員による開始の合図があるまで伏せておきます。
材料の確認
試験開始5分前になると、監督員から材料確認の指示がありますので、配られた箱の中の材料と問題用紙の表面に記載された材料の一覧とを照らしあわせます。
器具の種類・ケーブルの長さ・端子類の個数等、ひとつずつ確認していきます。
不足(不備)があった場合は、すぐに挙手で申し出て支給を受けましょう。
試験が始まってから材料の不足に気付いても受け付けてもらえません(リングスリーブ・差込形コネクタ・端子ねじは除く)。
名札の記入
箱の中には材料と一緒に名札が入っていますので、氏名・受験番号を記入しておきます。
名札は作業終了後、自分の作品に取り付けます。
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